M型の形をしたミラーレス。LeicaからLeica M EV1が発表。

Leica
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Leicaから新機種発表

Leicaから新機種が発表されました

その名もLeica M EV1

ざっくりいうとレンジファインダーのM11をベースにレンジファインダーに電子ビューファインダーを搭載

素通しのガラスの中にある二重像でピントを合わせるところを確認して撮るレンジファインダーが特徴のM型

そのファインダーがQ3のような形になって、M型のボディーにQ3のようなファインダーが組み合わされたという感じだ

特徴として

M型については自分は保有しておらず、マップカメラでよく触らせてもらう感じ程度だが今回感じた特徴について書いていこうかなと思う

詳しいスペックはLeicaのHP等でみてもらえたらと思う

Leica M EV1

スペックより使い心地などの点を重点にしたいので

1.露出も反映され、ピントも合わせやすくなる

まずQ3のように電子ビューファインダーが搭載される

つまりミラーレスカメラと同様に撮る前に露出がわかるので、絞りやシャッタースピードなどを設定して撮ることができるためミスがなくなる

さらにレンズの焦点距離を変えたらそれがダイレクトにファインダーにも反映されるのだ

レンジファインダーであれば焦点距離を変えてもファインダーの見え方は一緒である

つまりレンジフィアンダーでピントを合わせたと思っても、35mmや50mmに75mmなど焦点距離が変わっても見え方が一緒なのだからピントを合わせるのが難しい

撮る前にあらかじめ画角を想定して撮ることになる

前に焦点距離ごとでM型のボディーを持って、その焦点距離でピントを合わせやすいようチューニングしてもらうという話を聞いたことがある

今回は焦点距離を変えてもそれがダイレクトに反映されるので、焦点距離ごとにボディーを買うというブルジョア的なことは不要なのだ

2.M型のレンズの性能をフルに発揮できる

自分が愛用しているSummilux 35mm


本当にこのレンズはいいんですよ

R3やα7RⅣで撮っていた時も良かったけど、SL2-Sで撮った時にやっぱ違うよねと

やっぱりカメラもレンズも同じメーカーでないとなと思わせられました

ただM型のセンサーとSL2-Sのセンサーでは同じLeicaとはいえセンサーの構造が違う

センサー前のカバーガラスの厚さ

M型レンズの性能をフルに発揮するにはM型のセンサーなのだ

とは言ってもこれまでレンジファインダーしかなく、せっかくのSummiluxでも絞ったりしないとピントはこないし、合わせるのも難しいから手を出しにくかった

それが今回は電子ビューファインダーでピントの山を確認しながら撮ることができるので、ミスショットが減るだろうし何よりノクチルックスの開放でもピントを合わせやすくなる

M型レンズのフル性能を体感できて、ピントもしっかり合わせられるのはとても便利だと思う

3.M型のボディーを体感できる

電子ビューファインダーを積んだとはいえ見た目はM型そのもの

コンパクトだしやはりクラシカルな見た目は人を惹きつける魅力があるもの

SL系でもM型レンズは使うことができたが、いかんせん大きいし重い

何よりマウントアダプターが必須のため、その分出っ張ってしまう

今回はマウントアダプターをつける必要がなく、M型そのものの佇まいを体感することができる

ただしレンジファインダーにあるファインダー窓はないため、M型を見慣れている人からしたらデザインに違和感はあるかもしれません

4.Q系やSL系のようにはいかないと思う

いわゆるQ3などやSL系など同じミラーレスとはなったが、基本的な部分はM型で当たり前のようにオートフォーカスは効かない

クラシカルなデザインに惹かれて買ったとしても、Q3やSL系と同じようなことを期待してはいけない

ボタンも少ないM型で撮ることが最優先だからこそ、カスタマイズできる幅もSL系などと比べて少ない

あくまでM型と同じように使っていくことが求められるカメラなのだと思う

5.結局レンズは買う必要あるよ

Leica M EV1は130万ほどで販売されるとのことで、M11系より若干安いとはいえそれでもかなりの金額だ

しかもレンズも買う必要がある

フォクトレンダーやタイポックなど安いレンズはあるけど、せっかくボディーがLeicaなのだから純正を書いたくなると思う

そうしたら200万ほどは覚悟した方がいいし、アポズミに行くとしたら300万コースになる

それにセンサーの画素数は6000万画素と高画素だ

高画素であればあるほど高精細に映るが、そこまで光を届けるレンズが重要になってくる

SONYにも同じ画素数であるα7RⅤがあるが、これにキットレンズなどを組み合わせたら一気に粗がわかってしまう

本気で6000万画素を生かすとしたらGMレンズなど高いレンズが必要になる

当然Leicaにも同じことが言えるので、レンズにお金をケチってしまうとせっかくの6000万画素の威力を発揮することができない

つまりボディーと同様にお金をかけることが求められるし、その覚悟が求められる

結論:非常に面白いカメラだと思うけど、なんかね・・・

M型のレンズを持っているけど、レンジファインダーではピントを合わせられないからSL系やミラーレスで使っているという人もいると思う

多分こうした人はM型のセンサーと比較してカバーガラスのせいで威力を発揮できないということは知っている人だと思うし、それを承知で使っているはずだ

ようやくM型レンズの性能をフルに発揮することができて、ピントを合わせやすい電子ビューファインダーを積んだM型ボディーのこのカメラは響くのかなと思う

自分も確かに響いているんです

とても合理的な選択ではあるんですが、心の中で思ったことがあって

そこまでお金を出す覚悟があるなら正直レンジファインダーに行った方がいいのかなと

同じ見た目でもファインダーに関しては現代的なものになっている

自分でピントを合わせないといけない、しかも合わせづらいカメラなのに100万オーバーとCanonのフラッグシップ機以上の値段だし、望遠単焦点が買えてしまう値段だ

それなのにLeicaを選ぶ理由ってあのレンジファインダーによる撮影体験を味わいたいからだと思う

昨今のミラーレスのように素早くピントを合わせられないし、合わせたと思っていてもレンジファインダー特有の視差が起こってピント合わせが難しい

動きものなんてほぼ絶望的だと思った方がいいし、しっかり合わせるために時間をかける必要がある

ただこうやってじっくり向き合って撮ることが必要だからこそ、これまでと違った写真との向き合い方が生まれてくると思う

そうした体験や思考にお金をかけていくのだと思っている

それに視差によってピントが合わせきれていないとしても、ピントが合っていない時の描写や出てくる絵も空気感があっていいのかなと思う

若干アバウトでもいいのではないかなと思うし、それもM型の魅力なのではないかと思う

今回のM EV1は言ってしまえばミラーレスからAFを抜いたものだが、ミラーレスの延長線上の使い方を無意識に求めてしまうのではないだろうか

その流れで行ったらボタンカスタマイズもSL系に比べたらできないだろう

M型を持っていない自分としては、もしミラーレスのように使いたいのであれば自分はSL系がいいと思うし、その分をM11系にした方がいいのかなとは思う

もちろんレンジファインダーのM型を持っているのであればサブ機として持つのはありだ

ただ実際には使ってみないとわからないので、一度触ってみたいと思うしその上でもしかしたら買うかもしれません

もちろんM EV1に対して批判的な意見も出るはずだが、それを承知であえてこの機種を出そうと決断したLeica

この時代の中に素晴らしいですね

11/1に発売されるようだが、楽しみに待っていることとしましょう

では

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