SONY α9Ⅲが発表。実際に触ってきたので感想含めて書いていきます

SONY

ついに発表

一眼レフからフルサイズミラーレスの流れを作ったSONY

CanonとNikonもSONYの勢いを無視できずフルサイズミラーレスに参入

これまで動きものはミラーレスでは無理で、一眼レフでないとという風潮だったがその中でSONYが出したα9

積層型イメージセンサーという革新的なセンサーを搭載、ブラックアウトフリーでシャッターを切っていても常に被写体が見える

さらに一眼レフのフラッグシップ機に勝るとも劣らないAF性能

CanonのR3やNikon Z9やZ8の礎となったカメラ

α9Ⅱも出たがどちらかというとマイナーチェンジ感が否めなかったので注目度は低かったが、自分的にはより堅実になって正常進化したという印象

今回さらなる進化をしてα9Ⅲが発表された

驚くべき機能

スペックなどについてはサイトを見てください

ここではいくつかのポイントを書いていきます

なんと言ってもポイントとしてはグローバルシャッター方式のセンサー


これまで監視カメラ等で搭載されていた方式のセンサーで歪まないのがメリット

積層型センサーは書き出し速度を早くすることで歪まない様になっているが実際には0ではない

電子シャッターよりメカシャッターの方が歪まないが、メカシャッターでも実際には0ではなく目で見てもわからない程度な感じだ

そのなかでグローバルシャッターは画像の書き出しをセンサー全面で一気に行うため起こらない

メカシャッターも不要になるため今回はメカシャッターが搭載されていない

あとはAF/AE追従で最高120コマ/秒の撮影ができて、プリキャプチャーが搭載されたこと

ここ最近流行りのプリキャプチャーも搭載されているので、さらなる決定的瞬間も狙える上に撮り逃し部分も撮れている

決定的瞬間を捉えられる確率が高くなります

AFもα7RⅤから搭載されているAIAFが入っており、AFもさらに良くなっていることだろう

実際に触ってきて

そんななか実際に触ってきました

ただ1時間半の中で10分から20分ほどしか触れませんでしたが、その中で感じたことをまとめていきます

1.AFが進化しています

もともとAFはすごいSONYですが、これはとんでもないなと思わせてくれます

食いつきがすごく、動きものは問題なく撮ることができます

ただしAFの設定をきっちり詰めないと扱いきれないと思いますし、今回の体験会ではつかめませんでしたが大いなる可能性を感じさせてくれました

フラッグシップであるα1もあったので使わせていただきましたが、α1より良いなという印象でした

しかもSONYの人に聞いたらAIAFでモータースポーツのヘルメットも認識できる様になると言われ、試してみたくなっています

2.連写がすごいけど、メモリーが受け止め切れるか

最高120コマ/秒ととんてもない連写速度

体験会ではおそらくCFExpress TypeAを使っているしバッファも結構あるためか、120コマの書き込みも結構早かったです


ただこれまでの感覚で押しているとあっという間に120コマ以上撮れてしまい、いくらバッファがあるといえどもすぐにフルになります

しかも120コマ/秒を使いすぎないでくれとSONYの人も言っていました

自分が普段使っているTypeBと比べると約2倍の速度差があり、メモリーの性能が足を引っ張っるだろうなという印象があります


これを動きもので使う人は高いType Aを複数枚購入して連写速度も都度変えていく必要があります

あとは120コマも撮れると同じ様なシーンが何枚も撮れ、あとで見返した時に同じ様な写真だったということもあります

たくさん撮れるのはいいことではある反面、連写を使いすぎると写真選びも難しくなります

使い所が重要ではありますがこれまで以上に重要です

自分も最初はR3で30コマ/秒も撮れると喜んでいましたが、今では余程のことがない限り使わなくなりました

3.プリキャプチャーはすごいが弊害もある

最近流行りのプリキャプチャー

シャッターを押す数秒前からの写真も撮れるもので、決定的瞬間を逃しても遡って撮れているため、撮り逃したシーンも撮れている可能性がある

シャッターを半押ししているところからプリキャプチャーが始まるのだが、これをすることで常にバッテリーを使うので持ちが心配になります

あとは決定的瞬間を捉えやすくなったといえども、動きが早い場合には捉えてきれない

こればかりは自分のシャッターを押すタイミングも重要になるので、経験が必要になってくるのは言わずもがなであると思う

これで全てうまくいくと思ったら大間違いであります

4.ストロボ1/80000秒で同調できるが・・・

グローバルシャッター方式を採用ということでストロボも1/80000秒でも同調してくれますし、連写でも1/16000秒で同調してくれます


これまでのメカシャッターだと1/250/秒が一般的で、電子シャッターでもR3は1/180秒、Z9やZ8では1/200秒なのを考えるととんでもない

これによりNDフィルターも要らなくなるし日中シンクロも容易になる

ただ気をつけないといけないのは純正ストロボでないとダメということ

サードパーティーでもできるだろうが、条件があるとのこと

純正だと単三電池使用のため役不足になることが懸念されますので、新しいバッテリー採用のストロボを作る必要があります

体験会で使ってみて連写にもついてくるし、1/16000秒でもきちんと同調しているのをみると感動しましたが正直数分で飽きました

これまで撮る様なことができない世界や写真を撮ることができるのでしょうが、普段あまりストロボを使わない自分には全く想像ができないです

そのため自分には無用の長物というのが現時点ではあります

5.ぱっと見ノイズがすごいかなという印象

画像についてはまだ修正が入るだろうが、ISO4000で撮った写真を背面モニターでのぞいたところ結構ノイズが乗っていました

これまでの6400から8000くらいの印象で髪の毛のディテールも潰れていて、これまでの2400万画素カメラと比べると若干悪いかなという印象

ただ注意したいのはまだ試作機ということと背面モニターのスペックのせいもあるのかもしれないので、こればかりは製品版のものを実際にPCなどで見ないと正確な判断はできないです

6.サードパーティーとの互換性

タムロンやシグマといったサードパーティーからたくさん魅力的なレンズが出ている



しかしこれまでの流れで120コマ/秒をサードパーティーのレンズが対応するのは難しいだろう

そうなると純正一択になるが、そもそも約90万のカメラを買える人は純正レンズも余裕で買えるだろうから問題はないかと思う

自分的に問題なのはストロボであると考え、多くのプロやスタジオで使われているprofotoなどが1/80000秒の対応はしなさそうということ

多分ストロボの方が対応して欲しいという人は多く、純正ストロボよりもはるかにニーズは高いと思う

結論

体験して思ったのはすごいカメラだという印象


ただしこれまでのα9と違って一気に尖ったカメラになったと思う

今までα9は動き物に特化しているといえオールマイティーで使えたカメラ

それがα9Ⅲではとても難しくなったなという印象で、最近のカメラのAFが良くなっていること、画素数が多いカメラもあるから約90万という値段を出してこれを必ず選ぶ理由というのは難しいかなと

このカメラの使い所が自分ではまだイメージできないのだが、とても面白いしこれから多くの人が新しい使い方や新しい写真を撮ってくれるだろう

技術革新を起こしていかなければ衰退していくし、この流れが他メーカーに波及して良いカメラ作りが加速していって欲しいと願う

未来の新たなる可能性を感じさせてくれる1台です

ただし技術革新が起きても撮り手の技術が上がらなれば意味がないとは思うので、新しい写真を撮るための研鑽は必要だ

結局は撮れる絵が全てだと思うので、自分もこれを肝に銘じて頑張っていきます

ではまた

ps 今回良かったのはユーチューバーへの先行貸し出しがなくて、発表翌日にこうした体験会を開いたこと

カメラが発表された数分後にいきなり最速レビューとかあげているのを見たら、いい加減にしてくれと

しかもほぼ良いことしか言ってないし、スペックシートを語るだけ

意味ないだろうと思うし、それしか語ることないのかと

もちろん動画機能が優先されてきている流れだからこそユーチューバーへ貸した方がメーカーも手っ取り早いのだろうが、良い加減辟易していたところ

発表されてすぐに触る機会があったからこそ触って冷静になれた部分もある

カメラを使うのも自分であれば選ぶのも自分だ

正直ユーチューバーがおすすめだからという理由で買っていたらキリがないし、はっきり言ってあてにならない(もちろん参考になる意見もあるしちゃんとしたチャンネルもある)

メーカーもそのことを考えて欲しいと思うので、今回の様な取り組みは1ユーザーとして素晴らしいと感じました

まあもちろん自分もブロガーであり媒体がブログなのでやっていることは変わらないのかもしれない

ただ今まで自分で買って使ったものについては正直に書いているし、今回の様な発売前のものについては断定できない部分もあるので、そこはあくまで可能性として書く様にしている

そして自分には合わないかもしれないが、こういう使い方の人には合うかもというところもなるべく書こうと一応考えてはいるつもりだ

使用用途や求める機能は人によって違うからこそ、そういうのを伝えるのもこうした発信をしている人間の役割ではと思っている

このブログを読んでも100%信頼されても困るし、こういう意見もあるんだという感じてもらいたい

最終的にはその意見を咀嚼し自分で触ってみて、自分の意思で買うか買わないかを決めること

多少なりとも購入時の参考になっていただけたら幸いです

ただこれってカメラだけでなく人生でも同じですよね

自分で決めたことを人のせいにするなってことです

では

コメント

タイトルとURLをコピーしました