毎年話題になるあのワイン
毎年10月頃から話題になるワインがあります。
そう。ボジョレーヌーボー。
ワインを知らない人でもボジョレーヌーボーの季節になると、ワインを飲む姿を見かけますが、実際にこれがどういったものか知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はボジョレーヌーボーで知っておきたいいくつかの事を紹介します。
これを読んでボジョレーヌーボーを更に楽しめること間違いなし!
ボジョレーヌーボーの基礎知識
そもそもボジョレーヌーボーとは何か。
ここには2つの単語が入っています。
ボジョレー・・・フランス・ブルゴーニュ地方の南にある地区
ヌーボー・・・新酒
つまりボジョレーと言う地区でその年に作られた新酒という意味。
もともとその年のブドウの出来を調べる意味で作られていたもの。
そしてブドウの収穫を祝ったのが起源とされており、そこでのボジョレーヌーボーがあまりに評判良くて、世界に広まったといわれています。
ちなみに解禁日は毎年11月の第3木曜日と決められています。
日本でもそれに合わせて空輸されてきます。
他のワインとは何が違うの?
通常ワインは葡萄を収穫してワインを作ってから、数年間は樽等で寝かせます。
しかしボジョレーは違うんですよ。
ブドウを収穫してすぐにワインを作り瓶詰め、その年の解禁日に合わせて出荷します。
そして作り方も通常のワインと異なります。
まず一般的なワインは収穫したら葡萄を破砕して果汁を抽出してから醸造。
しかしボジョレーヌーボーは収穫したブドウをそのまま、タンクに投入。
そのままタンクに入れることでブドウの重みで果汁が抽出されるのと同時に、このときに出る炭酸ガスで発酵を進めていきます。
これ、マセラシオンカルボニックという方法で、これ覚えてるだけでもかっこいいですよ!
ちなみにボジョレーヌーボーにはバナナのような香りやニュアンスがあるのはこのマセラシオンカルボニックの特徴になります。
ボジョレーヌーボーを楽しむための秘訣
では基礎知識は上でいいとして、ここから更にボジョレーヌーボーを楽しんでもらうための秘訣を。
ブドウの生命力を飲む
通常のワインとは異なり、その年のブドウで造られたワイン。
当然樽や瓶で熟成されたワインとは違い、味も余韻もとてもライトです。
言ってしまえば味に奥行きがない。
ただボジョレーヌーボーにしかないもの。それはフレッシュさ。
味より、そのフレッシュさを感じてみてください。
ワインと言う自然の結晶からの生命力をいただいて、自分のエネルギーにすること。
ブドウの品種
ワインに使われる葡萄の種類ってたくさんあるんです。
カベルネ・ソーヴィニヨンにピノ・ノワール、メルローetc
ただボジョレーヌーボーに使われる品種はガメイという品種。
特徴としてはベリー系の中に、若干のスパイスの感じ、酸味は強く渋みが少ない。
ボジョレーヌーボーに使われる品種だから、早飲みの品種とイメージされていますが、実際は作り手によっては長期熟成も出来る品種なんです。
あとはピノ・ノワールとガメイのブレンドで作られるワインもあります。
毎年のキャッチコピーを楽しむ
毎年ボジョレーヌーボーにはキャッチコピーがつけられています。
2015年と2016年のキャッチコピーはこんな感じ。
2015 「今世紀で最高の出来」
2016 「エレガントで酸味と果実のバランスが取れた上品な味わい」
まあ毎年様々な表現がされていますが、実際のところわからないですよね。
理由としては去年のボジョレーヌーボーを売っているところもないため、飲み比べが出来ない。
誰でも1年経ったら味を忘れますよね。
だったらキャッチコピーなど意識せず、目の前にあるワインを味わって自分なりの感想を持っていただきたいなと言うのが正直なところです。
生産者による違いを楽しむ
。ボジョレーヌーボーに限らずワインは同じブドウの品種でも作り手によって味が違います。
ボジョレーヌーボーってどれも同じ味と考えられてるもので、この時期だからこそ様々な作り手のものを飲んでみることをお勧めします。
今はコンビニやスーパーでたくさんの種類が置かれていますが、実はワインショップや百貨店しか置かれていない一流生産者のものもあります。
こうした生産者って普段1本1万円以上の高値で取引されるワインを作っています。
コンビニやスーパーなどのものと比べて値段は高めですが、味わいはとても素晴らしいです。
この時期だからこそ生産者ごとの違いを楽しんでいただけたらと思います。
まとめ
ボジョレーヌーボーは知っているけど、どんなものか知っている人は多くないです。
基本的なことだけ知っておけばもっと楽しむことが出来るはず。
僕としてはそこから様々な種類のワインを味わっていただけたらと思います。
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